文献管理アプリPapers 3がMacとiOSでリリース

文献管理アプリの決定版(デザインにこだわる方のみ...)

 私は文献管理アプリにPapers 2 を使っています.Papersは有料のアプリですが,私はMacユーザーなので,MacのデザインにマッチしたGUIのPapers 2が気に入っていました.そんな中,ひっそりとPapers 3ベータ版がリリースされていましたね.今回は,Appleのフラットデザインに合わせたGUIになっています.なぜか,ベータ版なのにもう販売しているのが不思議です….念のため30日間の試用ダウンロード(外部サイト→ Papers 3 for Mac Beta)をしてみました.

 どうやらPapers 2とは別なライブラリを作るようですが,インポートは簡単でした.ライブラリは従来通りDropboxで同期が可能です.ただし,フォルダではなくパッケージファイルになるため,Dropbox内から直接PDFを開く作業が面倒になりました(右クリック→パッケージの内容を開くを選択すればみられます).加えて,少し触っていただけで以下の不具合を見つけました.

  • 検索がされない文献がある.

  • 日本語の著者名・雑誌名を入力できない.

  • 著者名を削除してもそのページでの表示が変わらない(実際は削除されている).

 検索されない文献については時間経過とともに増えているような気がします.もしかしたらまだインデックス中なのかもしれません.日本語入力については,Papers 2の頃から不具合が多かったのですが,今回は致命的ですね.日本語の論文をインポートしても,著者名や雑誌名を入力することができません.ただし,Papers 2で入力してある著者名や雑誌名についてはリストに名前があるのでクリックするだけで指定できます.

 残念ながら,まさにベータ版ですね.いきなり購入しないで,30日間試用してみてから購入を決めた方がいいかと思います.

追記
 WordやPagesで作成している論文に文献を挿入できるCitation機能ですが,残念ながら最新版のPagesでは使えませんでした.現在,この機能を使って最新版Pagesで論文を執筆中の方はアップグレードを控えてください.

 iOS版もDropboxによるライブラリーの同期に対応していました.これまでとは違ってわざわざMacと同期する必要がないのでかなり楽になりました.

追記 2013.12.13
 今日,Beta版から正式版にアップグレードされました.残念ながら,正式版になっても日本語入力の問題とPagesへのCitation機能の非対応については解決していません.届いたメールをみると,今後も改善を続けるとのことなので,しばらく様子をみたいと思います.Papers2と比べると文献を検索するのも,文献を読むのも快適にな作りになっているので,日本語文献を管理しない方は購入して問題ないかと思います.