先天性股関節脱臼予防パンフレットが公開されています



 日本小児整形外科学会から先天性股関節脱臼予防についてのパンフレットが公開されています(→ 学会HP).もちろん担当医や看護師から産前,産後に適切な指導がはいるかとは思いますが,子供ができた喜びや産後の疲れで忘れてしまわれる方もいるかと思います.そのため,要点を簡潔にまとめたこういう資料を配布することはとても重要だと思います.

 先天性股関節脱臼は,生まれつき関節がゆるくて,不安定な股関節をもっている赤ちゃんが,出産直後からの不適当な育児環境が加わることによって,脱臼がおこることが明らかになっています.したがって,正しい育て方をすることでかなり予防できるといわれています.

 その多くは成長とともに自然に治る場合が多いのですが,股関節の発育が不良で,大人になっても痛みがのこる場合もあります.そうならないためにも,両親がこういった資料をもとに予防に努め,あるいは脱臼が起こってしまった場合は,注意深く観察して早期に発見し,担当医や医療スタッフとともに経過を観察していく必要があります.

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