居宅訪問チェックシート


 平成27年度の介護報酬改定で,個別機能訓練加算を算定する場合は機能訓練指導員等が利用者の居宅を訪問して生活状況を確認することが義務付けられました。ここでは居宅での生活状況を評価する際に用いる居宅訪問チェックシートについて説明します。

個別機能訓練加算と居宅訪問

 冒頭でも述べたように,27年度から通所介護や短期入所生活介護で個別機能訓練加算を算定する場合は,利用者の居宅に訪問してその生活状況を評価する必要があります。これは個別機能加算 (Ⅰ) であっても,(Ⅱ) であっても必要事項ですので注意して下さい。

 居宅訪問で評価すべき生活状況にはADLだけでなく,IADLも含まれています.厚生労働省から平成27年3月に交付された「通所介護及び短期入所生活介護における個別機能訓練加算に関する事務処理手順例及び様式例の提示について」にその詳細が載っていますので参考にして下さい。評価方法については特に規定されていませんが,居宅訪問チェックシートを参考に行うように指示されています。

居宅訪問チェックシート

 厚生労働省から居宅訪問で生活状況の把握する際に参考にするように配布された資料が「居宅訪問チェックシート」になります。内容を参考にするように指示がありますが,この書式を必ず用いなければならないわけではないので,施設の特徴に応じて改編することもできます。利用者が実際にご自宅で行なっている基本動作・ADL・IADLを評価することがポイントのようです。

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まとめ

 平成27年度の介護報酬改定では,施設利用者の生活に基づいたリハビリテーション介入を行うことが強く求められています。居宅訪問の義務化もその一つで,利用者が実際に生活している環境での能力や問題点(課題)を把握することを促すものです。通所介護ではリハビリテーション専門職以外でも個別機能訓練を行うことができます。リハビリ専門職以外の職種でも円滑に居宅評価を行うためにも,こういったツールは必要不可欠です。

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